丸刈りにすると髪質が変わる？

　これも経験上の知識で、科学的根拠はありません。

たくさんのお客様の頭を見て、そうなんだと思ったことです。



　丸坊主にすると、髪質が変わります。



　丸坊主後は、だいたい次の２パターンのうちのどちらかになります。


　パターン１：超・直毛になる。頭の中心から放射状に毛が生える感じ。髪型を２ブロックにしても、

刈り上げの上の部分の毛が被さらず、真横に伸びる。



　パターン２：強いくせ毛。




　どちらも共通してるのは、毛が太く、硬いことです。



両パターンのどちらにも変化しない方もいらっしゃいます。程度の差もある。


でも、丸坊主経験者のほとんどは、髪質が変化したことを実感していました。




　野球少年だった方は、このような髪質になっている方がほとんどです。



　では、もう一度坊主にするとどうなるのか？



　それは検証できないのでわかりませんが、


元野球少年の方が野球少年だったころは、伸びたら坊主にする、を繰り返していると思うので、

髪質は戻らないと考えるのが妥当な気がします。


　どうしても悩んでしまうときは、

「豆乳」、を試す価値はありそうです。

タグ：坊主 髪質

白髪を抜くと増えるのは本当？

　白髪を抜くと増えるのは本当か？


　白髪を気にされているお客様の多くは、

「白髪を抜くと増える」

と認識されているようです。



　私は、お客様が白髪を抜いたかどうか、わかっちゃいます。



　これは経験上の覚えですので、科学的な根拠があるわけではありませんが、

白髪を抜くと、次に生えてくるとき、縮れた白髪が生えてきます。



　白髪を引っこ抜いたときの刺激で、毛根がダメージを受けているのだと思います。



ですので、ストレートな黒髪のなかに、一本だけ短くてうねうねした白髪があったりすると

引っこ抜いたのだとわかります。



　実際お客様に確認すると、「てへ」って感じで、認められます（笑）。


抜くと痛いでしょうに・・・。それほど気になってしまうのですね。

　

　ストレートの黒髪にうねうねした白髪は、お客様自身が見てもけっこう目につくので、

「増えた」と勘違いされるようです。



　また、ひとつの毛根から生え換わる回数というのが決まっています。

たしか、２５～６回（うる覚えですみません）。

抜き続けると、いつか生えてこなくなってしまいます。



　なので、絶対抜かないでください！！（笑）


家族の方に頼んで、根元付近から切るのがベターです。


もしくは染めてしまいましょう。




　主に男性の禿頭というのは、

髪にはヘアサイクルという、毛が伸びる時期、伸びが止まる時期、抜ける時期、

といった周期があって、
　
この一連のサイクルが短くなり、毛が抜けた回数が

例の２５回を超えてしまうと、そこが禿げてしまいます。


　皮膚が硬く、つるつるになるともう再生しなくなってしまうので、

そうなる前に、育毛剤などの手を打っておくのが最善です。



　これ以外にも薄毛・抜け毛の原因があります。

それは、別の機会にお伝えします。

タグ：抜け毛 薄毛 白髪

１０００円カットとレギュラーサロンの違い

　新規のメンズのお客様、「１０００円カットでへんな髪型にされたから直して」。


　まず、１０００円カットをディスるつもりはありません。

自分も１０００円カットで働いてたことあります。




　いろんな経歴の美容師さんがいました。



有名店で働いてた人。

個人店の店長だった人。

子育てしながら美容師復帰した人。

新卒で入った人。



　言葉悪いですが、どうしても当たりハズレはありますね。




　本当に技術がある人は、無駄がなく手数が少ないため仕事が早い。

なおかつセンスも乗っかってくる。

１０００円だったら間違いなく当たり。



　うまい人でも、単価が低いサロンでは、やっぱり数こなす必要があって、

１人１５分くらいで切るとなると、妥協とかがでてきちゃう。

あとは、疲れてたりすると、「この人はテキトーに切ればいいや」ってなっちゃう。


　新卒で入って、そこしか知らない美容師でなおかつ意識が低い人は、似たような髪形になる。





　今回のお客様に対して次のことを意識してみました。

●骨格に合わせたカットを、説明しながら施術。

●格安サロンでは、時間的にできないような、スライドカットでの毛先の質感調節。


　１０００円カットではやらないようなことを、いくつかに的を絞って、

ちょっとおおげさにやってみるという作戦です。

　
　仕上がりを見せた時には、「やっぱり１０００円カットとは違いますね！」

と言ってくださいました。

作戦成功です。

　あとは再来を祈るのみ。

タグ：１０００円カット 格安サロン

素直な男子高校生

　JKは苦手だけど男子高校生は、素直な子が多い気がする。


　本日のお客さまは、私が前の前の店を辞めるとき、また切ってもらいたいから連絡先を教えてと

言ってくれた男子高校生です。


　あと、「僕に敬語使わないでください」とも言ってきました（笑）。


　なんていい子なんだ・・・。



　「僕に敬語使わないで」、は、

　「僕の方が立場が下ですから」、みたいなことわりを入れてるようなものですよね。


　最近の高校生は、男子の方が大人になってきてる気がします。＠上永谷



　初めて担当したときは子供っぽいなあと思ったのに、

来るたんびに、大人っぽくなって、頼もしくさえ思えたりする。


　成長のスピードが早い！



ということは、


ヘアスタイルも、いつまでも少年のようなスパイキーなヘアじゃだめで、

大人の男っぽい髪型に、徐々にシフトしていかないと。



　自分も、いつまでも頼られる美容師でいなければ！

タグ：男 髪型

女子中高生の接客がニガテ

　中学生～高校生の女の子の接客が苦手です。



　狭い範囲でだけ見た自分の偏見ですが、

彼女たちはあまり自分の意思がないのかも。



　↓↓ここから完全に私の偏見↓↓




　自己主張が希薄というか。


保守的というか。
　


　きっと、なんとなく「前髪が邪魔」とか、

「毛先がハネる」

とか、美容室に来た理由はあるのだけど、

結局、彼女らのコミュニティのなかの、

まわりにどう見られているか、を一番気にしているのだと思う。



「共感」



共感という絆を感じでいないと不安でしょうがないのかも。



　だから、「その色暗くないー？」

とか言われたら、べつに否定する言葉じゃなくても、

そこで共感が得られなかったから、

「えっ」ってなって、

もう不安になってしまう。

極端になってくると、仲間に入れてもらえない、って思ってしまう。

　
　リーダー格の子なんかに言われるともう最悪でしょうね。



　そうなると、担当した美容師はワルモノ扱い。

コミュニティ内で何言われてるかわかりません。




　逆にリーダー格の子に気に入られてる美容師　or　美容室で切った、とかだったら、

「ちょーかわいいじゃん！」「やばーい」ってなるんですかね。

　リーダーは、自分が紹介した（影響力）、下の子はリーダーに気に入られてよかった、

コミュニティに共感の嵐が起き、平和で安心できる空間。

あたしここに居ていいんだ。

　

　↑ここまで偏見。すみませんちょっと愚痴りたかったんです＾＾；。


　これは上永谷みたいな田舎だからかもしれません。

東京はどうなってるかはわかりません。


　中には芯のある子もいます。

　
　高校生でバイトしながら、劇団に入り、女優を目指してる子とか。

バイトも、演技にかかわってきそうな仕事を自分で考えて選んで・・・。


　まわりの一部から、ちょっとだけヘンなヤツ扱いされてるらしいけど、

「いいもん！夢だから」と、

しっかり前を向いていました。


　なにか魅かれるものを感じます。

タグ：美容室 女子高生

七五三に向けて練習道具の買出し

　美容専門店へ出向き、いろいろと買い込みました。


　来月の七五三のお客様に向けて、ただいま練習中。


　初、日本髪です。



　アップって、髪を切るわけでも薬を使うわけでもないのに、めっちゃ緊張しますね。

自分が慣れてないだけかもしれないですけど。

ましてや今回は日本髪。ルーズや崩しでごまかせない（ぉぃ）、技術が必要です。




●まず、アップ用のマネキン（練習用ウィッグ）です。


　お客様からよく、いくらするのか聞かれますが、

１１０００円でした。人毛で長い毛は高価になります。短いのだったら３～４０００円位です。




●アップ用の、面を整えるブラシ・・・３０００円。

　毛は豚がいいのか猪がいいのかわからなかったが、

高級と書いてあるやつを買った。




●バランスを見て練習するためのシンプルな髪飾り・・・１０００円。

　汎用性がありそう。



　あとは、例の脱染剤・・・３０００円と、消耗品をいくつか買って、

トータル２万ちょいいきました。



　キビしいけど、自己投資と思って潔く払いましたょ。

タグ：ブラシ 七五三 アップ

女子高生の黒染めを再び明るく

　先日の、暗くなりすぎてしまった女子高生の髪色を明るく直しました。


　１６時から約束していたので、それまでに美容専門店へ行き、脱染剤というものを入手してきました。

いざというときのためです。


　来店です。

　怒ってはいないけど、困っている表情を見ると、申し訳ない気持ちです。


　
　トーンダウンの際に、白髪染めを使っているので、まずライトナー（※）で明るくなるか

試みます。

　（※）ライトナーは、色味は入れず、髪の毛のメラニン色素を削って明るくする薬剤です。


　全く変化なし・・・。


　
　脱染剤の出番です。

　脱染剤は、カラー剤の色を取り除きます。これで白髪染めを無かった事にしてくれ・・・。

ちなみに初めて使います。



　５分ほどで明るくなってきました！




　ようやく希望の光が差し込み、毛先を一気に塗ります。

でもトーンダウン前がかなりハイトーンで傷んでいるため、

絡まりまくる・・・。

しかも脱染剤が固いので時間がかかる。




　そうこうしているうちに毛先が、赤っぽくなってきました。




　脱染剤は、今回のケースだと、ちょっと時間置くくらいなら自然な栗色、

さらに進むと赤っぽくなってくるようです。

　白髪染めに含まれる、茶色を補うための赤が出てくるためと思われます。




　絡まってしょうがないしこれ以上時間おけないので、一旦流す。


　もう時間もあまり無いので、先程塗れなかった根元側に、脱染剤を塗布し、

それが栗色になるまでに毛先の赤を消すマット系を入れることにしました。


　なんとか全体に馴染んだ・・・


　シャンプー台でさらに、トナーという技術を使って色味を入れていきます。



　なんとか無事終了・・・。



　
　カラーの直しでトータル２時間半・・・これはいかんですね。


　カウンセリングがいかに重要か、改めて思い知りました。

脱染剤の特性を知りました。いい勉強と言えば勉強です。

　薬剤は難しいですわ。

タグ：トーンダウン ライトナー 脱染剤

カラーデー４人目は失敗

　４人目のお客様は、いい意味で遊んでる感じのアラフォー女性。


　ベリーショートのハイトーンを、暗めの「灰色」（グレー）にしてイメチェンしたいそう。


　マニキュアもすすめたけど、落ちるの早いからと、通常のヘアカラーになりました。


「最悪、黒でもいい、たまには暗くしたいのよね～」



　グレーはやったことない。



　めっちゃ考える。



とりあえずアッシュかな・・・茶色味ないほうがよさそうだからブリーチ必要かな・・・

今ウォームブラウン系だから、赤味も消すためにマットも入れよう。


　寒色系で攻めることにしました。

ガッツリ入るのを防ぐために、薬は９トーンにし、

そこに、「ダル」という色を、全体の１０％ほどミックスしてみましたが、これがまずかったかも。



　仕上がりは、黒い・・・。


　
　ほぼ真っ黒。



　しいて言うなら、赤味が消えて、青味が感じられるので、光の当たり方によってはグレーっぽく

見えなくもない。


　でも、１０人中９人は黒と言いそうな色。


　お客様は、「これはこれでカッコイイ色」と言ってくださったが、

とても申し訳ない気持ちです。


　失敗も、たまにあります。


　先輩の言葉に

　「良いことも悪いことも、すぐに一旦忘れろ」

　というのがありました。


　踏みとどまらず、前に進め、ということです。


　クヨクヨしてはいけません。


でもＡ型なんで、めっちゃ引きずる（笑）

タグ：カラー 失敗 美容師

カラーデー３人目

　３人目は２０代女性で、パーマに飽きたので縮毛矯正と、高明度のカラーです。


縮毛矯正はとくに問題なく。


カラーも、自分の中の、安定の「ベージュ＋マット」。

　（カラーの引き出しを増やさねば・・・）


　
　この方は、頭のハチが張っていないので、てっぺんがタケノコみたいになってそれが嫌だそう。


　なので、自分が出来る提案として、


　・ストロークカットで横にふんわり感を出す。

　・レイヤーを入れて、耳にかけたときに正面からみてボブっぽく見えるようにして、
　　シルエットにメリハリをつける。

　・トップをジグザグにとって分け目をなくしつつふんわりさせるスタイリング法を教える。



　これを実行してみました。


　そしたら、あまり会話がなかったのですが、突然年齢を聞かれました（笑）。


ベタすぎな返しですが「いくつにみえる？」


　だいたいいつも若く見られるので、「２５くらい？」と言われるんですが、


今日の方は「３２！」と、ほぼ正解でした（今年３１歳です）。


　なんでわかったのか聞くと、

「２５だと、そのカットはできない、私のツボを押さえてる」

と。

　ありがたいお言葉。


　でも、たまたまです。よかれと思ってやったことが、良い結果になった。


　もっと明確に最初から仕上がりをイメージできるようにならなければ。

　そのためにはどういう練習をしたらいいのだろう。


でも素直にうれしいですね。



　初めて年齢より上に見られたなぁ・・・。

タグ：美容師 年齢

今日はカラーデー（笑）

　今日は１人目・・・明るめベージュ系リタッチ、

２人目・・・ブリーチオンカラーのベージュ＋マット、

３人目・・・縮毛矯正とカラー、高明度のベージュ＋マット、

４人目・・・ハイトーンから、暗めのグレーへチェンジ（これは失敗した）と、


カラーで頭を使う日だった。



　１人目は問題なく。

２人目は、１０代の女の子、今月初めに市販の黒染めをしており、なかなかやっかいな予感。


　お客様情報を見ると、住所が鹿児島になっていました。

話してみると、本当に鹿児島に住んでいて、現在プチ家出中だそうです（笑）。


　「わたし、病んでるんです～。昨日も泣いちゃいました」


と、ニコニコして話す彼女、

　オシャレで可愛らしい子です。リ〇カとか、そういう感じでは全くないです。


　「髪色明るくして、”邪気退散”したいです（笑）。あと、美容室が好き」


　そういう方もいるんだなぁと思った。

なら、美容師は体調悪かったり、気分が落ちてても明るくしていないと、ですね。


　黒染めがあるので、ブリーチを使うことで、痛むこと、明るくならない事を了承しますという

誓約書にサインを頂き、施術開始。



　意外にすぐにブリーチで明るくなりました。

ただオレンジっぽく上がったので、

　ベージュ＋マット、オレンジを消すためにさらにマットとバイオレット

を使いました。


　ハイトーンは正直苦手なんですが、いい感じに仕上がりました。

毛先はマットの持つくすみが若干強くでました。

マットを濃くしてたらコケっぽくなりそうで危なかった。


　備忘録・・・オンカラーは９トーン以下の寒色系は沈みに注意




　いままでは接客では、

仲良くなること、を考えていましたが、最近は、

相手を理解すること、を意識するようになりました。


　いまどういう状況で、どういう気持ちなのか、

巷でよく云われる、「気分」っていう言葉を、最近になってようやく考えるようになりました。


　そして、その気分の向う先の、１つの終着点として、ヘアスタイルを提供できるのが

我々の仕事なのかなぁと、

　失敗したり、メンタルを削られることもありますが、美容師やっててよかったと思います。

タグ：美容師